チョコボの騎士 #4

 
FFⅪ Skech

 

 
 
 
チョコボの騎士  #4


 アーサーが突然いなくなった
 アーサーは首輪とか足輪とかつけてないけど
 逃げだすなんてゼッタイありえないんだ
 見慣れない足跡が庭にいっぱいついていて
 チョコボ泥棒じゃないかとパパやママが話してる
 ボクは家を飛びだした
 水の区………森の区………
 港………いない………
 石の区をぐるっと一周したボクは
 パパとママから絶対に入っちゃいけないと言われてる
 天の塔に足を踏み入れた
 物陰にかくれて受付嬢の目をごまかし
 スキをみて階段に飛び込んだ
 …まではよかったけど
 すぐ首根っこをつかまれた
「いったいどこの馬の骨だい? 神聖な天文泉へと続くこの階段を
 土足で踏みにじっていいとでもお思いかい?
 不埒な輩はこのズババが容赦しないよ!!」
 ボクが事情を説明するとズババ様はボクの頭をスパーンと叩いた
「チョコボ泥棒がこんな所に入り込むわけなかろうが、
 このスットコドッコイ!!
 まったく親の顔がみてみたいよ!!」
「そんなに血相をかえてどうしたのです、ズババ」
 すきとおった声が静かに響き、ボクは振り返った
「まぁっ、神子さま!!
 お加減はもうよろしいのですか?」
「ええ、今日はだいぶいいようです……そちらの者は?」

 
 
 
「どうってことないネズミっ子ですわ。
 神子さまがお気にかける必要は……」
「ボッボクの!! アーサーが!! いなくなっちゃったんだ…っ!!!」
「るっさいよこのガキャ!!」
 ズババ様がボクの頭をもう一度スパーンと叩いた
「…あぁ、ズババ、そんなにつよく叩いてはいけません。
 ──────アーサーとは?」
 もう一度説明を始めたボクは不覚にも途中で泣き出してしまった
「あなたのたいせつなお友達が姿を消してしまったのですね…。
 ここは天文泉ではありませんが、
 その程度のさがしものでしたら……」
 髪の長いそのお姉さんは
 首から下げた大きな藍色の珠にそっと手をふれた
「西サルタバルタへは、もう行かれましたか?」
 ボクは鼻水をぐしぐしいわせながら首を振った
「魔法塔の入口付近に、泣いているたましいがふたつ見えます…
 おひとりで向かえますか?
 まわりには屈強なヤグードの戦士が徘徊していますが……」
 ボクは頷いた。…泣いてるだって? 助けにいかなくちゃ!!
「おたわむれがすぎます、神子さま。
 おやさしいのはたいへん結構なことですが」
「ふふ、ズババ。今日わたしが下におりてきたのは
 だれかがわたしを訪ねてくるような気がしたからなのよ。」
「それがあのネズミっ子だとでも?」
「…そういえば名前を聞きませんでしたね」
 ふたりの声が遠くなる。ボクは全速力で階段を駆けおりると
 びっくりまなこの受付嬢を尻目に天の塔をとびだした

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