登場人物
Hal (ハル) … ヒューム男F4A 詩/白
Izak (イザク) … エルヴァーン男F4A 赤/白
Sakura (サクラ) … ミスラF2A 白/赤
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=== Area : Aht Urhgan Whitegate ===
Hal : アサルトラミア13号行きませんか? ディスペル・フィナーレ持ち2名募集。只今1名
Izak >> 赤で参加希望
>> Izak : 誘いますね
Sakura >> サポ赤ですが参加できますか?
>> Sakura : 構いませんよ〜、お誘いします
(タイトル画面)
RAIN
Side-B
(暗転)
効果音と共に宝箱の蓋が開く。
Izakは???ボックスを手に入れた!
(Izak) 箱か
(Hal) ロットして出ましょう
Halのロットイン→ハイポーション+2に49pts.
Sakuraのロットイン→ハイポーション+2に574pts.
Izakのロットイン→ハイポーション+2に369pts.
Sakuraは、ハイポーション+2を手に入れた!
(Hal) 出ますね
ハル、帰還の幻灯を調べる。三人の身体が白い光に包まれ、効果音と共にその場から消えていく
* * *
アラパゴ暗礁域らしきエリアに出現する三人
先程までいたイルルシ監視哨のアサルト作戦領域に似ているが、よく見ると地形が異なっている。
(Hal) あれ? どこだろ、ここ
(Izak) バグか?
(Hal) もう一度出口調べてみようか
(Sakura) ……帰還の幻灯がどこにもないですよ……
(Izak) さっきまでとは地形が違う気がするな
(Hal) ここアラパゴかなぁ
(Sakura) とりあえずテレポしますね
サクラがテレポルテの詠唱を始めるが、白魔法特有の白い光は詠唱半ばで消え失せ、効果音もフェードアウトしてしまう。
サクラは戸惑った表情を浮かべ、
(Sakura) 魔法が発動しない……
(Hal) え?
ハルが試しにテレポホラを唱えるが、やはり途中で魔法のイフェクトが消えてしまう。
(Hal) うわ、ほんとだ
(Izak) バグにしてはタチが悪いな。まぁ移動系のアイテムくらい皆持ってんだろ
荷物の中からデジョンカジェルを取り出すイザク
(Izak) まさかこれも使えなかったりしてな
片頬を引きつらせながらかすかに笑い、イザクがデジョンカジェルを使用する
キャスト時間が過ぎても何も起こらず、三人は顔を見合わせる
(Izak) マジかよ………
(Sakura) あたしの呪符デジョンもだめでした
(Hal) どうなってんの
(Izak) そういや、パールつけてるのにLSメン誰も表示されないな。Tellも届かないし。さっきまで10人近くインしてたのに
(Hal) GMコールしようか
(Izak) もうやった。反応一切なし
(Sakura) なんかこわい…
(Hal) アラパゴなら歩いて白門戻れるかな? 一番近い監視哨ってどこでしたっけ
(Izak) 【イルルシ監視哨】かな
(Hal) 道順分かります?
イザクは地図を開こうとするが、「マップの存在しないエリアです」とのメッセージが流れる。
試しにposマクロを打ってみるイザク
(Izak) (?-?)にて敵を補足。<call0>
(Izak) …座標すら表示されねぇな
(Hal) と、とりあえず歩いてみましょうか
海岸線に沿って移動を始める三人
周辺にはラミアやドラウガーが数多く配置されている
ハルが立ち止まり、行く手をふさぐラミアの姿を岩陰から覗き見ながら、
(Hal) アイテムで切り抜けるしかないのか………くそ、なんで魔法使えないんだろ
(Sakura) みなさんオイルとパウダーいくつ持ってます?
(Izak) 俺は1Dずつある
(Hal) 俺も
(Sakura) あたし2D近くあります。足りなくなったら言ってください
(Hal) でも移動してたらいずれなくなるよなぁ……ひょっとして下手に動き回らないほうがいい?
(Izak) ずっとここにこうしてろってのか
(Hal) 敵のど真ん中でオイルやパウダーを切らすよりはマシじゃないかな
(Izak) 俺は反対だ。こんな所にいても誰かが来るとも思えないし
(Hal) 魔法が使えないんですよ? もし敵に襲われたらどうすんですか
(Sakura) 歌はどうだろ、歌もダメかな?
そう言われてハルが魔道士のバラードを唱えてみる
歌の効果は問題なく発動し、三人のMPゲージが徐々に増え始める
(Hal) 歌はいけるのか……
(Izak) 骨やインプの類いなら寝かせて放置すりゃいい。矢面には俺が立つ
(Hal) ちょっと待った、まだ行くとは言ってない
(Izak) どうしろってんだ
(Hal) 多数決にしましょう。サクラさん、あなたはどうしたいですか
(Sakura) う…
サクラは戸惑ったように二人の顔を交互に眺めるが、自分の荷物をちらりと見下ろすと意を決したように口を開く
(Sakura) 今はまだオイルもパウダも余裕があるし、とりあえず動いてみるのがいいと思う………。意外と近くに監視哨あるかもしれないし
(Izak) 決まりだな
ハルが肩をすくめる
* * *
(Hal) そういえば移送の幻灯ってさ
歩きながらハルが呟く
(Hal) 一度身体をバラバラに分解してから、転送先でまた元に戻すんだって言ってたよね。どっかのNPCが
(Sakura) 普通に怖いですねそれ
(Hal) でしょ? 転送に失敗したらどうなんのとか思っちゃうよね
(Izak) よりによって今その話題か?
先頭を歩くイザクが呆れたように首を振る
(Sakura) そうですよリーダー、縁起でもない
(Hal) だってなんか話してないと落ち着かなくってさ…
(Sakura) 気持ちは分かりますけども!!
(Izak) 身体をバラバラにされた挙句、異界に放り出されたってか
(Hal) ここがもし俺らの知ってるどのエリアでもなかったらどうします?
(Sakura) ひー
(Hal) いや冗談ですって
(Izak) 笑えねぇぞ、それ
(Hal) ところでイザクさん
ハルはイザクの後ろ姿を注視し、
(Hal) 我々はどこに向かってるんです? なんだか確信持って歩いてるっぽいから、ここまでついてきちゃいましたけど
イザクは歩みを止めずにちらりと背後を振り返り、
(Izak) 北だ
(Hal) 北………ですか
(Izak) ここがもし二枚目のマップなら監視哨は北にあるだろ。別のマップだとしても、カダーバへ抜ける道がどっかにあるはずだ
そこまで言ってから、イザクがひょいと肩をすくめる
(Izak) まぁ、ここがアラパゴなら、のハナシだが
(Sakura) 詳しいですねぇ。あたしアラパゴなんて新ジョブ取りと監視哨の開通の時しか来たことありませんよ
(Hal) 船長暗殺クエは? 行ったことない?
(Sakura) ないですね。カンストしてるの白と黒だけなので、ゼレハとか興味なくて
(Hal) たまにHNM素材出たりするよ。通ってると地味に金策になる
(Sakura) そうなんですか
(Hal) 最近シャウト少ないけどね〜。今度連れてってあげようか?
(Sakura) はい、ぜひー
不意にイザクが立ち止まる。つられて他の二人も立ち止まる
(Hal) どうしました?
(Izak) ……見ろ
イザクが指差す先には座礁し打ち捨てられた難破船があり、甲板の上を一体のラミアと三体のドラウガーが徘徊している
(Hal) あそこ抜けないと向こう側に行けないのか。あー、またアイテムが減るなぁ。もったいな
サイレントオイルを使おうとするハルをイザクがおしとどめる
(Izak) 待った。オイルはいいが、パウダーは無駄だ
(Hal) なんでです?
(Izak) あのラミア見破りだ
(Sakura) うわ、最悪
(Izak) とりあえず骨よけにオイルだけ使って、ラミアが向こう向いてる隙に通り抜けるしかないな
(Hal) 一応ヒムヌスでもかけときますか
ハルが女神のヒムヌスとチョコボのマズルカを唱える
(Izak) とりあえず近くまで行こう
周囲に気を配りつつ三人は船の側に移動する
(Hal) そういえばラミアってさ
(Sakura) リーダー、何か怖いこと言おうとしてますね
(Hal) ち、バレたか
(Izak) せめてここを無事に抜けてからにしてくれよ
(Sakura) …あのラミア思いっ切りこっち向いてますね…
(Hal) あっち向け〜、あっち向け〜
(Izak) 今のうちにオイル使っとこう。合図したらダッシュで
(Sakura) 了解
(Hal) あいさ
三人は固唾をのんでラミアの動向をうかがう
ずるずると濡れた尾を引きずり甲板を移動していたラミアが、船外に視線を向けたまま動かなくなる
(Izak) 今だ
一斉に飛び出す三人
短い階段を駆け下り、朽ちた足場を飛び越えて三人は甲板を横切る
あと少しで船外に出られるという時に後方からラミアの甲高い笑い声が聞こえ、ハルがバイオIIをくらう
ハルのスニーク効果が切れ、ドラウガーが一斉にハルの方向を向く
(Hal) やば、見つかった?
(Izak) 走れ!!
(Sakura) ほ、骨がガ系唱えてます!!
(Hal) ちっ
ハルが立ち止まり、魔物達のララバイを唱える
(Izak) 馬鹿、走れって!!
(Hal) そんなこと言ったって!!
ララバイの効果が発動し、三体のドラウガーが睡眠状態に陥るが、歌をレジストしたラミアがハルに襲いかかる
引き返して来たイザクが、抜刀せず走り込んだ勢いのままラミアに体当たりをくらわせる
イザクはハルの肩を引っ掴むとサクラの待つ船外に走り出す
走りながら喧嘩を始める二人
(Hal) なんで戻ってきたんですか、見つかったのは俺なんだから俺一人で敵を引っ張って戦闘不能になれば済む話でしょう。なんのためにリレかけたと思ってんですか
(Izak) 安全な場所まで行ける保証がどこにある? トラクタもレイズも使えないんだぞ
(Hal) そんなマズい場所でやられるほど馬鹿じゃありませんよ!!
(Sakura) ねぇ、お願いだからケンカやめて……さっきのラミア追って来てる
(Hal) ラミアだけなら倒せないかな?
(Izak) 黒魔相手じゃ不利だろ。こっちは魔法使えないんだし、寝かされて各個撃破されたら終わりだ
(Hal) くあぁ、もどかしい!!
(Izak) 俺ら全員後衛だからな。せめて前衛がいれば………
走りながら角を曲がったイザクが不意に言葉を途切らせ、硬直する
イザクの視線の先には三体のクトゥルブが狭い通路を塞ぐように徘徊している
(Hal) うわ……
(Sakura) ラミア来ました、追いつかれそう!!
(Izak) チッ
顔をしかめて片手剣を抜刀したイザクが、ふと何かを思いついたように空を見上げる
(Izak) …そうか、その手があったか
(Hal) なんの話です?
イザクはハルの顔をちらりと見やり、
(Izak) おい、余計な手出しはすんなよ。ラミアとクトゥルブは俺が引き受ける
(Hal) はぁ? 何無茶言ってんですか
(Sakura) イザクさん死んじゃいますよ!!
(Izak) 死デジョンするからいいんだよ。リレも切っとくぞ
(Hal) あぁ、その手があるのか
(Izak) 戦闘が始まったらすぐにこの場を離れろよ。悪いが俺は先に戻らせてもらう
追いついたラミアがイザクに襲いかかる
イザクは応戦しながらクトゥルブの群れに突っ込んでいく
(Hal) すみません、じゃあお言葉に甘えて俺らは離脱します!!
ハルとサクラは足早にその場を通過し、敵の感知範囲外に逃れる
二人は岩陰に身を潜め、恐る恐る背後の様子を伺う
複数の敵の一斉攻撃を受け、血まみれになりながら地面に沈んでいくイザクの姿がおぼろげに見える
サクラが思わず身体を震わせる
(Hal) 大丈夫だって。分かっててやってるんだし
(Sakura) う、うん…
(Hal) ってか、歩いて戻るよりあっちのほうが早そうだなぁ。一緒に突っ込んどけばよかったか?
サクラが倒れ伏したイザクの姿を見つめながら不安そうに、
(Sakura) ……ねぇ……
(Hal) ん?
(Sakura) なんか、遅くないです? イザクさんHPに戻るの
(Hal) そう?
ハルは瞳をこらしてイザクの姿を眺める
地面に横たわるイザクを放置し、クトゥルブはふらふらと辺りを徘徊し始めている
(Hal) 確かに遅い………かな? 別に急ぐ必要もないんだろうけど
(Sakura) いや、絶対ヘンですよ!! だっていつまでもここにいる理由なんてないじゃないですか!!
(Hal) それはまぁそうだけど
二人が遠くから見守る中、イザクが戦闘不能になってからもその場を離れようとしなかったラミアが、イザクのそばにするすると近寄る
仰向けに倒れたイザクの顔を真上から覗き込むと、ラミアは腕を高く掲げ、両手で不可思議な印を結び始める
イザクの身体が不意にガタガタと震え出し、操り人形のようなギクシャクとした動きで地面から這い上がる
(Hal) げ
(Sakura) そんな……
砕けた四肢を引きずり、鮮血にまみれた身体でフラフラと立ち上がったイザクが、ラミアに追随するように歩き始める
ハルは顔を引きつらせ、小声で呟く
(Hal) ……そういえばラミアって死体を操って従僕にするんだっけね……
(Sakura) え、嘘……でしょ………? 死んだ………の………?
(Hal) だとしたら、俺らも結構ヤバいかも
のろのろとラミアの後を追っていたイザクが、遠くから見つめる二人に背を向けたまま不意に動きを止め、生きている人間には有り得ない不自然な角度で首だけをぐるんとこちらに向ける
遥かに距離を隔てているにもかかわらず、目が合ってしまい思わず息を呑むサクラ
(Sakura) ヒッ…
(Hal) 走ろう!!
ハルがサクラの背中を押し、二人はもつれあうようにその場から逃げ出す
イザクが二人のいる方向に走り始める
ラミアがずるずると尾を引きずり、その後を追う
(Sakura) どう……して……イザクさんHPに戻らなかったの………?
サクラが走りながら呆然と呟く
(Hal) そんなの俺が知りたいよ!! ……まさか、どうあってもここからは出れないとかいうんじゃないだろうな
(Sakura) なんであたし達がそんな目に!!
悲痛な声で叫んだサクラが、前方に視線を投げるとビクリとして立ち止まる
(Sakura) うそ………
(Hal) …行き止まりかよ
ハルが両手を膝につき、ゼイゼイと肩で息をしながら後方を振り返る
イザクとラミアがゆっくりと、だが確実にこちらに向かってくるのが遠くに見える
(Hal) サクラさん、言いにくいこと言うようだけどさ
(Sakura) …なんですか
(Hal) 今のジョブ編成だと、俺が歌で援護しつつサクラさんに殴ってもらうしかないんだけど
(Sakura) ………!! 無理に決まってるじゃないですか!!
(Hal) だよねぇ。ははは
ハルは疲れたように笑うと、ぐっと顔を上げて周囲を見回す
(Hal) この崖なんとか登れればなぁ。来た道引き返すしか方法ないのか
(Sakura) ここに来る途中で分かれ道がありませんでした? なんとかあそこまで戻れれば、別のルートに行けるかも
(Hal) 無事に行ければだけどね
ハルはチョコボのマズルカと戦士達のピーアンVを唱える
(Hal) ピーアンのリジェネなんて気休めだけど、ないよりはマシだからさ……。ケアルが使えないんじゃ仕方ないよね
(Sakura) どうするつもりですか
(Hal) とりあえず、達ララでイザクだけでも寝かせよう。ラミアは寝ないけどタゲはとりあえず俺に向くから,サクラさんはそのまま走って。立ち止まっちゃダメだよ
(Sakura) ……え
(Hal) なるべく敵対行動取らないでね。マズルカさえ切れなけりゃラミアも引き離せると思うし
(Sakura) リーダーのマズルカは切れるじゃないですか…
(Hal) そうなんだよねぇ
ハルが肩をすくめる
(Hal) ま、あれこれ考える時間もないし、なるようにしかならないでしょ。いくよ、サクラさん
(Sakura) は、はい
ハルが間近に迫りくるイザクとラミアに魔物達のララバイを唱える
(Hal) 走って!!
叫ぶと同時にハルも来た道を戻り始める
睡眠状態に陥ったイザクの傍らを二人が走り抜けた時、ラミアの放った一撃がハルの背を直撃する
(Hal) ぐッ…
(Sakura) リーダー!!
引き裂かれたシャイルマンティルの背中から大量の血をまき散らしながら倒れ込むハルに、サクラが思わず立ち止まる
(Hal) 立ち止まっちゃ………ダメだって………
(Sakura) そ、そんなこと言ったって!!
ラミアがテールスラップを放ち、衝撃で吹き飛ばされた二人が地面に叩き付けられる
(Hal) サクラさん、大丈夫!?
(Sakura) 怪我は大したことないけど、スタンで動けない…
(Hal) もうこれヤバいかもねぇ
ラミアがずる、ずる、とねばついた音を立てながら二人の元に近付いて来る
その時不意に、上方から放たれた気功弾がラミアの頭部を直撃する
ラミアがびくりと身体を震わせ、その場に立ち止まる
Mikage : このロープを使え!! 考えるな、動け!!
良く通る女の声が響き渡り、切り立った崖の上から二本のロープの一端が投げ落とされる
同時にズザッと派手な音を立て、黒髪のエルヴァーンの男が崖の上から飛び降りてくる
地面に着地したエルヴァーンは両手刀を抜き放つと力強く前に踏み込み、手にした柄を回転させて刀身でラミアの肩をしたたかに強打する
峰打ちのスタンをくらい、ラミアがその場に硬直する
Ray : 何やってんだ、さっさと登れ!! いくら俺でも二人担いで上がるのは無理だ!!
Sayで怒鳴るエルヴァーンの男に、サクラがおろおろしながらラミアとハルを交互に見つめる
(Sakura) なに、なんなの?
(Hal) サクラさん、彼らの言う通りに!! 早く!!
(Sakura) は、はいっ
サクラがロープの一本を掴み、崖をよじ登り始める
地面から起き上がろうともがくハルの元にエルヴァーンが駆け寄り、肩を貸して起き上がらせる
Hal : ありがとう、恩に着ます!!
Ray : 礼を言うのはまだだ。今からあれを登らなきゃならん
男が一本だけ残ったロープを指し示す
ハルがごくりと唾を飲み込む
Ray : とりあえず俺の肩に掴まっててもらおうか。俺はロープを掴むからあんたの身体を支えてやれねぇ、腕がほどけて落ちたらそれまでだ。背中の傷が痛むだろうがとにかく耐えろ
Hal : が、頑張ります
ハルを背負ったエルヴァーンがロープの端を掴んだ時、硬直の解けたラミアがずる、と身体を動かす
崖の上から大きな岩塊が蹴り落とされ、ラミアの周囲で粉々に砕けて飛び散る
Ray : テツ、あんま無茶すんな!! イザクに当たる!!
ハルを背負ったまま怒鳴る男に、上方から切羽詰まった声が降ってくる
Tetsu : そんなヘマしねぇっすよ!! ライさん早く!!
ライと呼ばれたエルヴァーンが、大の男を一人担いでいるとは思えない驚異的なスピードで崖を登り始める
先に登っていたサクラに追いつき、ほぼ同時に三人は崖の上に到達する
